AI技術者における3つの役割
AIの技術者は、大きく分けて「データサイエンティスト」、「データアナリスト」、「AIエンジニア」の3役割が存在します。
この3つの役割は、作業の一部が重複していることもあり、色々なサイトでも定義が異なります。
本サイトでは、下記の様に定義したいと思います。
データサイエンティスト
ひとことで言うと、「データ分析を通してビジネス課題を解決に導く専門家」です。
ータサイエンティスト協会ではでは、「ビジネス力」、「データエンジニア力」、「データサイエンス力」の3つのスキルが必要だと定義しています。
オリジナルの定義を読んでも理解しづらいので、表現を少し変えたのに加え、車の運転に例えてみました。
この3つのスキルは、課題によって中心となるものが変わります。
全てのスキルを持つ事は困難なので、データサイエンティスト協会では、チーム全体で3つのスキルをカバーすることを推奨しています。
データアナリスト
ひとことで言うと、「データ分析の専門家」です。
この定義はデータサイエンティスト協会にはありませんが、「データエンジニア力」と「データサイエンス力」のスキルが当てはまります。
データサイエンティストと相談しながら、データを抽出/加工し、機械学習を使ってAIを構築、AIが出した答えをデータサイエンティストや、お客様に報告するまでが、主な仕事です。
AIエンジニア(機械学習エンジニア)
ひとことで言うと、「AI構築の専門家」です。
この定義もデータサイエンティスト協会にはありませんが、データアナリストと同じく、「データエンジニア力」と「データサイエンス力」のスキルが当てはまります。
データアナリストとの違いは、データアナリストが業務寄りなのに対し、AIエンジニアはAI構築に特化しているところです。
主にデータアナリストからの指示に基づき、データの加工やAIの構築における実作業を担います。
システム開発で言うところのプログラマです。
高度な数学や統計の知識が必要だと思われがちですが、かならずしもそうではありません。
無論、理論や理屈はある程度知っておかなければ話にはなりませんが、AI構築の大部分が部品化(パッケージ化)されているので、それを組み合わせるだけでAIが構築できます。
私の経験上、世の中の分析業務(AI構築)の7~8割は、数学にそれほど精通していなくても問題ないと思っています。
世の中は、AI構築の敷居を下げる方向で進んでいますので、今後この傾向はますます顕著になっていくでしょう。
まとめ
「データサイエンティスト」、「データアナリスト」、「AIエンジニア」の3つの役割について解説しましたが、実際は明確に役割付けされて仕事が回っている訳でなく、案件の規模によって1人で3役を担うことも多々あります。
また、同じ役割でも人によって「データサイエンティスト」と言ったり、「データアナリスト」と言ったりすることもありますので、本当に切り分けが難しいのが現状です。
一つの目安として、参考にして頂ければと思います。
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