(7)AIは人間を超えられるか

 
 

例えば囲碁や将棋、医療現場の画像診断、工場の故障予知など、特定の知能に限定した場合は、既に人間を超えています。

しかし、人間の様に様々な事にたいして適用できるAI、いわゆる汎用AIとして考えた場合、2019年現在において、AIは3歳児~5歳児レベルだと言われています。

では、この先技術が進歩するとして、アトムやどらえもんみたいな汎用AIはいつごろ登場するものなのでしょうか?

今のところ、おそらく20年~25年くらい先ではないかと言われています。

「シンギュラリティ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

AIの記事を検索していたら、この言葉はよく出てきますよね。

「singularity」と書くのですが、直訳すると「たぐいまれなこと」「特異性」「非凡」「奇妙さ」という意味があります。
コンピュータの性能向上と共にAIの知能もうなぎ上りに進化し、やがて人類の知能を超えてしまう点を「シンギュラリティ」
或いは「技術的特異点」と呼んでいます。

今は世界中のあらゆるコンピュータがネットワークでつながっていて、あらゆる情報が世界中に散在しています。

技術的特異点に達したAIは、それらの情報にアクセスしながら、自分自身を膨大な速度で進化させていくというものです。

そして、それが2045年に到来するという話があります。

いわゆる「2045年問題」です。

人類の技術的進化は、直線ではなく指数関数的に進化していると言われています。

例えば、第一次産業革命から第四次産業革命(現在)に至るまでの速度は、指数関数的なカーブで短くなっています。

コンピュータの性能も同じく、指数関数的なカーブで性能が向上しています。

そしてあらゆる家電製品や設備がインターネットに接続されようとしている昨今の「IoT」時代において、データ量も指数関数的に増加しています。

この速度で技術が進化していくと仮定するなら、2045年に技術的特異点が来るのではないかという事です。

今のところ賛否両論あるようですが、筆者は来るだろうと思っています。

もし「シンギュラリティ」が到来したらどうなるでしょう?

それは誰にも分かりませんが、今まで人類の力では解けなかった多くの謎が解明され、新しい技術が開発されていくのでしょう。

もしかしたら、人類は全ての病気や老いから解放されたり、光速を超えて別の惑星に移動したり、重力を自由に操ったりという事が出来る様になるかもしれませんね。