一番簡単なものは周りの状況(センサーからの信号)に応じて適切に機器を制御することで、家電製品に組み込まれて使われます。
しかし、これは今流行っているAIとは少しニュアンスが違っています。
AIは人の知能を模倣したものなので、家電製品に組み込まれたものは、AIのジャンルに含まれるのですが、あまりに当たり前すぎて今ではこれをAIと呼んでいません(第2次ブームの時は立派はAIでした)。
AIの定義って、結構曖昧なので、人によって若干AIの範疇が変わりますが、少なくとも「学習した結果を基に識別や予測する」場合は間違いなくAIと呼んでいます。
では、「識別」する仕事って何でしょう?
「識別」は、その結果をもとに「分類」、「診断」、「制御」を行うのが一般的です。
それを踏まえて考えると
例えば、
- 写真や動画から個人を特定
- センサーや画像から不良品や部位を特定
- 買い物かごに入った商品の料金計算
- レントゲンやMRIの画像による病気の診断
- 職業や勤続年数、家族構成等の情報を使った保険の信用格付
- 人、自動車、道路、信号などを識別しながら自動運転
- 文書の内容を識別し、応答を返すオペレータ業務
- 音声や文章の自動翻訳
- 音声による家電のコントロール(AIスピーカー)
- テストの回答から弱点を見つけ、カリキュラムを設定する教育システム
などが思いつきます。
では、「予測」はどんな仕事でしょう?
- 生産ラインの故障予知、予測
- 自動車や機械の消耗部品交換予測
- 生活習慣などの問診、血液検査からの病気予測
- 株価の予想
- 競馬や競艇の予想
- 購買履歴や家族構成からの商品購入予測
- 需要予測(商品、部品、タクシーなど)
あたりでしょうか。
これらは現時点で様々な企業が導入、或いは導入しようとしているものばかりです。
知らない間に、AIは着実に我々の生活に浸透してきていますね。