人間は5感、いわゆる視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を使って実体験をしながら、さまざまな事を学習していきます。
AIは人間の脳と同じ働きをさせるものですから、この5感を含めた体験をAIに学習させないと、それ以上の進化は望めないのではないかという考え方があります。
今は脳の一部を代替させているに過ぎない訳ですから、それに関係するセンサーと接続しておけば事が足りるでしょう。
例えば、顔認識のAIだったら、カメラだけ繋いでおけばいいでしょうし、音声に対してアクションを起こすAIなら、マイクだけあれば事が足ります。
でも、人の代わりになる、何でもできる汎用AIを育てようとした場合、それは人間の5感に代わるセンサーが必要になります。
つまり、自由に動き回って、物を見て聞いて肌で感じられるような、ボディが必要になるということです。
これは、まさに人型のロボットですね。
まあ、手が何本あっても、足が何本あっても実際はいいのですが、人間と同じ数の制限を付ける方が、よりリアルに物事を体験できるのかもしれません。
人型のロボットと言えば、人間とコミニュケーションを取ることが目的で作られたエリカや、ソフィアがありますが、こちらは自分の意思で自由に動き回ることはできません。
一方、ロボット研究開発で有名なアメリカの「ボストン・ダイナミクス」が開発した人型ロボットは、バク転宙返りをしたり、高い段差を駆け上がったりと、すばらしい身体能力を見せてくれますが、こちらは会話する機能は搭載していません。
性能の差はあれ、既に触覚、味覚、嗅覚のセンサーも開発されており、5感を持たせたロボットを作るための基礎は出来上がっています。
あとは、これらを全て1つのボディに集約させるだけなので、時間の問題です。
もしかしたら、10年以内に人間と同じ様に動き回ってコミニュケーションを取るロボットが登場するかもしれませんね。
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